やがて死に至る丁寧な暮らし

いつかまた会おう

ホタルイカ

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ホタルイカに異常な執着がある。

この時期になると旬のうちになんとしても口にせねばならないという謎の焦燥にかられはじめる。しかし出物は身が痩せていて値も張るのでぐっとこらえる。

特に今年は例年にない豊漁と聞く。富山湾には大量のホタルイカが押し寄せ、波打ち際に無数の光が明滅しているらしい。

無論現地では新鮮なホタルイカを手にすることができるが、太平洋側の一般人はそうもいかない。生ともなればスーパーの店頭で見ることはごく稀だ。

したがって通販を利用してこれを取り寄せた。水揚げ直後に冷凍されたものらしい。

ホタルイカは他のイカと同様に大量のアニサキスを抱えているので、非加熱で食べるためには冷凍しか方法がないためこれはありがたい。

早速流水解凍し、目玉やイカダ(軟骨)を除く。細かくなかなかに骨の折れる作業であるが、無心で続ける。昨今はおちおち外出もできない世情であるが、くさくさした生活に春が少しくきざしてくる。

あとは醤油に漬けるなり、鍋でさっと茹でるなり。

今回は市販のキムチの素を放り込んだ。これは勝ちです。