やがて死に至る丁寧な暮らし

いつかまた会おう

ちゃんと寝なさい

昨晩は思考が空転して寝床でまんじりともせずにいた。やがて暁が部屋を満たして、それを恨みがましく睨めつけながら布団を剥いだ。全身に真綿でも詰められたようにフワフワと所在がない朝である。

午まではただ何をするでもなく過ごしたが、それでも空腹を訴えるのは我ながらフテブテしい体だ。飼い犬が退屈に耐えかねたような視線を投げてくるのでエイヤと外に出る。

コンビニで適当な食い物と酒を見繕い河川敷へ。

近隣の人々もやはり蟄居に倦んでいるようでそこそこの人出があった。はしゃぐ子らの声を遠くに、寝不足とアルコールでうつらうつら。ただ陽気に浸かっていると、疫病やつまらない世事も遠くにあるような気がしてきた。

帰宅してからはカレーを作る。今回は変にスパイスに拘らず牛すじと野菜の甘さで飽和したものになり、出来に満足した。料理は短期報酬なのでよいです。f:id:a_myth_girl:20200412010940j:plain